三回目

「竜の柩(高橋克彦)」三回目突入。同一小説を三回読んだのは
三国志吉川英治)」以来。二回読んだのは「妖星伝(半村良)」、
「産土山秘録(半村良)」、「霊の柩(高橋克彦)」、
「秘本三国志(陳瞬臣)」だけ。
歴史推理、SF伝奇的なものばかりですね。世界には説明のつかないほどの
高温による爪痕が各所に残っているらしい。できるだけ自然現象で説明を
したいのだが。。「カムナビ(梅原克文)」はそのことについてものすごい
仮説を唱えている。。彗星が一番妥当かな。でもクレーターとかないんだよな。
ツングースで起きたように地上すれすれで爆発することなんて
何度も起きるだろうか?やっぱりアレなんですかね?
「倫敦暗殺塔(高橋克彦)」読破。デビュー2作目。高橋さんの作品で
唯一現在重版されていない長編小説なのでは?十分面白かったですけど。
歴史の謎部分がマイナーすぎたということでしょうかね。謎の説明が
不足したために推理が十分に楽しめないという部分はあるかも知れないです。
J.P.ホーガンの小説にもコレがいえます。彼の場合は訳者の責任が
あるかもしれないけど。「星を継ぐ者J.P.ホーガン)」は推理が
壮大なだけに残念。推理が解けてから、「ああ、そこが謎だったんだ」
と納得。「邪馬台国はどこですか?鯨統一郎)」は短編集だが、
それだけに歴史推理に集中していて良かった。ベッドディテクティブ
ならぬ居酒屋ディテクティブ。登場人物4人というシンプルさ。
あれでもう少し文章がこなれてると良かったんですけどね。変な言い方ですが、
耳につく文章でした。