二月終わり

一月、二月、三月は行く、逃げる、去るだと何度も言っていた小学生時の担任。だからって算数の教科書が全部終わらないのはどうかと思うがね・・。
「YAMATO(鯨統一郎)」ONOGOROとどっちを先に読むべきかわかりませんが、まあ、どっちもどっちです。古事記日本書紀を読むのがしんどいという方にはお勧め。
「うぶめの夏(京極夏彦)」ついに手を出してしまいました。京極作品。やばいねぇ。はまるねぇ。妖怪、憑物落し、探偵物、狂、私の好きな要素てんこ盛りです。一連の分厚い作品の最初の巻がこの「うぶめ(漢字変換する気力がありません)の夏」。序盤、意識と認識の話が延々つづくわけですが、この部分を読み飛ばしたくならないように書いてあるのが作者の優れたところのひとつですね。説としてはそれほど新しいわけではないでしょうが、私もよく幻覚を見るので、この説は納得いくものです。後半は、まさか、そうくるか、確かになぁ、という謎解きです。パラサイトイブ的なグロがあります。なんといっても京極作品は一冊がかなり分厚い。京極さんが巻を分けるのを嫌うかららしい。京極堂ものはすでに10作品近く文庫化されているが、全てがこの「うぶめの夏」レベルの作品であれば、読み終わったころには大分意識改革が起こるのではないかと思う。少なくとも
二の腕は太くなる
こと請け合い。である。